ブックタイトル帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

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概要

帝国海軍と艦内神社――神々にまもられた日本の海

37第一章 日本人にとっての神道と海の神私が乗っていた『霧島』が沈むとき、敵砲弾の命中によって血だらけで首や手がない戦死者がたくさんいました。自分たちが撃った弾で、敵兵もああいうふうに死んでいたんだな……とショックでした。模型を造って奉納することで、敵味方問わぬ戦死者、そして軍艦の供養になればと……」なるほど帆足さんの模型は実際の軍艦の大きさに関係なく造られている。たとえば思い入れも強いであろう「霧島」は、世界最大の戦艦「大和」よりも大きい。また、ミッドウェー海戦時に「霧島」が最後まで護衛した空母「飛ひ龍りゆう」の模型などは、最後の攻撃隊指揮官である友とも永なが丈じよう市いち大尉の雷撃機が発艦する瞬間の模様を再現したものとなっている。実際に戦場を経験した将兵にとっては、それぞれの軍艦に込められた想いも特別のものであろう。それらの守り神である各神社と帆足さんは、模型を通じて交流を続け、また今や海底に艦内神社とともに沈んでいる軍艦ともつながり続けているかのようである。