ブックタイトル私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

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概要

私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

25第1章熊本の営業部長くまモンは、最初は臨時職員だった県庁の部長です。彼も頑張ってくれたと思います。しかし、やはり慣れないことなので、くまモンになりきれていない。音楽に合わせて踊る時も動きがぎこちなく、見ているほうがハラハラするぐらいでした。くまモンは、子どもたちに手を振ったり、懸命に愛想を振りまいたりしていたのですが、近寄ると子どもたちは逃げていくありさまです。「あれ、これは違うぞ」と私も職員も感じました。くまモンはシンプルなデザインですが、それだけに、立体化させるのは難しいキャラクターなのです。口や目の形や大きさがちょっと違うだけで、「くまモンじゃない」という仕上がりになってしまいます。あのミッキーマウスも初代は可愛くなかったといいます。それが進化して、今の愛らしいミッキーマウスになったのです。くまモンも、ここから進化することになります。普通は、一通りイベントをこなせればそれでいいだろうと考えるのがお役所仕事なのかもしれません。しかもこの時点では、まだくまモンはイベント限定のマスコットキャラクターです。せっかく予算を掛けて作った着ぐるみなので、新幹線開業までのキャラクターということで、「こんなものだ」と割り切れば、そのままにしておいても誰も責めないで