ブックタイトル私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

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概要

私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

40やるからには、中途半端なことはしたくないというのが私の性分です。本番でズッコケるためには、やはり事前の準備が大事です。知事室で職員が、「こんな感じでコケるんです」と何度も見本を見せてくれました。そして本番です。舞台は、私とスザンヌさん、そしてくまモンが新幹線開業のPRのために、熊本の旅館を回っているという設定でした。私にもセリフはありました。実際に舞台に立ってみると、コケるタイミングはなかなか難しいものです。一度、コケなければいけないところでタイミングを逃してしまいました。出演者の方から、すかさず「知事、ここです、ここがコケるところです! 棒立ちじゃないですか!」とツッコミが入りました。狙ったわけではないのですが、お客様は爆笑です。関西方面から来たお客様に特別なサービスをしてほしいと、旅館のオーナーに頼む場面がありました。私が「お願いします」と頭を下げても、「知事が頼んでもダメ」とにべもない。ところが、スザンヌさんが「お願いしま?す」と頼んだところ、あっさり「いいよ」となったので、全員でズッコケる、という最大の見せ場です。この放送は、熊本県でもテレビ放送される予定になっていました。県民のためにも、中途半端な姿は見せられません。