ブックタイトル私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

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概要

私がくまモンの上司です――ゆるキャラを営業部長に抜擢した「皿を割れ」精神

45第1章熊本の営業部長くまモンは、最初は臨時職員だった一般的に、キャラクターを商品に使う時は、小売価格の数%を使用料として取るケースがほとんどです。それを無料にしてしまうのはもったいないという意見も多くありましたが、「損して得取れ」ということわざもあります。結果的に、海え老びで鯛たいならぬ、クマで県民の幸せを釣り上げられたいい決断でした。ただし、くまモンを使用する際の取り決めをいくつか定めています。熊本県以外の商品などにくまモンを使う場合は、熊本をPRする文字やイラストを入れることをお願いしています。「熊本が好きだモン!」「くまもと、よかとこ!」といったキャッチコピーを、くまモンがPRするようにデザインしてもらうのです。また、全国に展開している県外の食品会社には、熊本県産の食材を使った商品を作ってもらっています。例えば、期間限定で販売された「グリコ ポッキー ミルクココア味」では、熊本県産のジャージー牛乳を使用してもらいました。グリコはくまモンを無料で使えます。熊本県は、熊本のジャージー牛乳の宣伝になりますし、ジャージー牛乳の売り上げがアップして熊本の企業や農家にとっては利益になります。そうすれば、税収にも結びつくでしょう。まさに「win ─win ─win 」の関係