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概要

日米開戦の正体

25 序章 なぜ今、真珠湾への道を振り返るのかもいるでしょう。でも、「どの政党を支持するか」「どの政治家を支持するか」という議論をとりあえず横に置いて、本当に今の選択が正しい選択なのか、考えてほしいと思います。二〇一一年三月十一日、原発事故という戦後最大の事故を日本は経験しました。なぜ事故が起こったか、十分な現場検証すら行なわれていません、しかし、政府は着々と、再稼働の準備を整えています。本当に日本の未来を考えてのことでしょうか。小こ泉いずみ純じゆん一いち郎ろう元首相は、講演で「原発ゼロの国づくり」を訴えました。次のように報道されています。安全神話が「嘘」だったことは大事故で判明した。「他の電源に比べて原発コストは安い」との論も「嘘どころか一番の『金くい虫』だ」と反論。「被害の賠償。廃炉までには40年?50年かかること。安全対策。作業員の確保。最終処分場確保にいたってはいまだにない」と述べ、推進論がこれらをコストに入れない「甘さ」を追求した(二〇一四年七月七日付ロイター)。原発推進者でこれに反論した人はいたでしょうか。二〇〇五年二月二十三日、石いし橋ばし克かつ彦ひこ神戸大学教授が衆議院予算委員会公聴会で次のように述べました。