ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

日米開戦の正体

6が求められるのです。そして集団的自衛権は、日本を守ることと関係なく、自衛隊を米軍のために使わせる制度です。宮みや崎ざき礼れい壹いち元内閣法制局長官は、「世界」二〇一四年八月号で、次のように断定しました。集団的自衛権も「自衛権」というのだから、各国の持つ自己防衛権の一種ではないのか、と考えてしまう人が多い。しかし、違う。(略)集団的自衛権とは、「自国が直接攻撃されていないにもかかわらず」、「自国と密接な関係にある外国〔孫崎注:つまり米国〕に対する武力攻撃が起きた場合にこれを実力をもって阻止・反撃する国際法上の地位ないし権利」である(?略?二〇〇四年六月一八日政府答弁書)。(略)「自己防衛の権利」である「個別的自衛権」とは、定義からしても、実態から見ても、異質なものなのである。宮崎礼壹氏は単なる評論家ではありません。政府の法律に最終的な責任を持ってきた元内閣法制局長官です。日本の政治を「最大多数の最大幸福」を求める物であると定義するならば、日本は今、逆の道を歩みはじめました。なぜ、原発の再稼働、TPPへの参加、消費税の増税、集団的自衛権、特定秘密保護法など、