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概要

日米開戦の正体

7 はじめに日本の生き方を根本的に変える「戦後最悪の愚策」を行なおうとしているのでしょうか。そしてこれらの政策を進める人々はこれら「戦後最悪の愚策」を推進するに当たって、その政策を「嘘」と「詭き弁べん」で固め、「嘘」が明確になっても、まったく平然としています。原発にせよ、TPPにせよ、消費税の導入と放漫財政にせよ、集団的自衛権にせよ、国家的利益(この場合、最大多数の最大幸福を追求するのが国家の最高使命と定義します)の視点で考えれば、絶対に行なえない選択をしています。実は怖いのは、この政策は自民党であれ、民主党であれ、安あ倍べ晋しん三ぞう首相であれ、その後に続く人が麻あ そう生太た郎ろうさんであれ、石いし破ば茂しげるさんであれ、続いていきそうなのです。明らかに間違った方向を日本がひたすら進む、どうしてそんなことが起こるのでしょうか。ジャーナリストで政治学者であるカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は日本研究の第一人者です。彼は二〇一四年『日本に巣喰う4つの〝怪物〟』(井上実訳、角川学芸出版)という本を書きました。ここで彼は、「日本のメディアは(略)極めて重要な〝怪物〟である。(略)ほかの怪物たちを活性化させる役割を果たしているからだ。メディアの働きなしに、こうした怪物たちは現在のように脅威を与える存在には決してならなかっただろう。(略)主流派メディアが当然果たすべき、不可欠な役割がある。それは、民主主義を守るということだ。