ブックタイトル仕事に効く 教養としての「世界史」

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概要

仕事に効く 教養としての「世界史」

7 はじめに なぜ歴史を学ぶのかく準備をしていなくて、焦あせったのですが、あることを思い出して、「初めてワルシャワに来ましたが、人魚がつくった街に来ることができて、大変うれしい」と、話しました。すると皆さんがとても喜んでくれて、食後に人魚の像まで連れていってくれたのです。日本人は何人も来たけれど、ワルシャワは人魚がつくった街だということを話したのは、おまえが初めてだ、と。昔、一人の漁師が、ヴィスワ川というワルシャワを流れる川で、釣りをしていました。そうしたら人魚がかかったのです。太っておいしそうだったので、食べようかと思っていると、人魚が言いました。「私を逃がしてくれたら、あなたの住んでいるこの川のほとりの街を、永遠に栄さかえる大きい街にしてあげましょう」これがワルシャワのスタートだという伝承があったのを、あの会場で、ふと思い出したのでした。そういう面で、いろいろな歴史を知っていると、人々とコミュニケーションをとるときの最初のバーが低くなる。だからビジネスをしている人にとっても、歴史は役に立つのです。つまり、仕事に効くのです。これがこの本を書いた理由です。