ブックタイトル僕たちは戦後史を知らない――日本の「敗戦」は4回繰り返された
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僕たちは戦後史を知らない――日本の「敗戦」は4回繰り返された
6が本書の目的である。なるほど、歴史について「唯一の正しい視点」は存在しない。しかし何の視点も持とうとしないのは、「未来に進む気はない」と宣言するにひとしい。近年、日本では閉へい塞そく感が強まっており、衰退・没落の道をたどるのではないかという不安もしばしば聞かれる。この不安にしたところで、戦後史をめぐる視点を持っていないことと無縁ではないだろう。ならば、なおのこと問わねばなるまい。 ─「戦後」とはいったい、何なのか?具体的な出来事に関する予備知識がなかったとしても、気にすることはない。知識がいくらあったところで、それだけで視点が得られるわけではないのだ。問いかけにたいする答えを見出していないのは、みんな同じなのである。佐さ藤とう健けん志じ