ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

15第一章 中国「偽進歩」の構造「中国は、広くて、民族も多様で、面白い国だよ。とくに日本では見られない露店市場(夜市場)はチョー面白い。でも、もっと面白いものがある。一言で言うならば、中国はヨーロッパとアフリカが共存するような国に見えた」「なぜだい?」と私が理由を聞いた。「北京、上シヤン海ハイ、大だい連れんや瀋陽の超高層ビル群は、ヨーロッパや日本、アメリカにも負けないくらいだけど、そこにいる人間はね……。やはり秩序を守らないし、横断歩道の信号が赤でも勝手に渡るし。あと、暑いのか、男たちは上半身裸で平気で歩くんだもん」と息子は真険な表情で言った。「ヨーロッパとアフリカの共存か、面白い発見だね」と私は褒ほめた。「だってさ、明治時代初期の日本では、禁止令によって裸姿はなくなったのに、中国は二十一世紀のいまでも平気で上半身裸で町を歩くんだからおかしいよ。パパ、中国政府は裸禁止令を出してないの?」「さあ、どうだろう」。実は、私もはっきりとは知らなかった。仮に政府からそんな禁止令が出されても、「上じよう有ゆう政せい策さく、下か有ゆう対たい策さく」(上に政策あれば下に対策あり。もともとは国に政策があれば、国の下にいる国民にはその政策に対応する策がある、という意味。転じて、決定事