ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

23第一章 中国「偽進歩」の構造 統計上、外見上、中国のすべては確かにさまざまな意味で変貌を遂げたのは事実である。歴史を創るのも、物を創り享きよう有ゆうするのも結局は人間である。ところが、中国では、肝心の人間がほとんどと言っていいほど変わっていない。非常に心苦しい言い方をすれば、外見の物の変化にふさわしい変化を「完成」させていないのが、今日の「中国人の問題」である。 中国人は最先端、最高級の物を使うようになったが、その物の進歩や進化ほど中国人は進化していない。これが私の一種の持論である。おそらく、私のこの論調に憤いきどおりを感じる中国人読者も少なくないだろうが、じっくり、本書とつきあううちに、徐々に怒りはおさまり、私の話に首しゆ肯こうすることだろう。■金色のタマネギのような国 いうなれば、中国全体は一つの華麗なる巨大な金色のタマネギである。表皮だけにピカピカの金粉を塗りつけ、外見はきわめて華美、壮観であるが、その表皮を一枚ずつ?はいでいけば、結局しまいには何も残らない、芯のない塗装したタマネギ。 まさに「外がい華か内ない貧ひん」(表面だけを飾って中身のないさま)である。