ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

31第一章 中国「偽進歩」の構造 中国の国民は、物質生活、金銭的欲望の際限のない追求にとらわれ、その精神生活の次元は、依然として最後進国のレベルである。 物質生活の向上と相反する精神文明の後退、未進化は、政治改革以上に深刻な問題である。■中国の進歩はすべて1/2である 中国の「崛起」(改革、進歩)は誰もが認める事実だが、それは経済(物質)的崛起なのか、それとも精神(文明)的崛起なのか? 近代化の達成というのは、物質的富国強兵と、精神文明が一つのセットになってこそ完成するものであるが、中国は現在、前半しか達成していない。 三〇年前の改革開放の総そう帥すいであった鄧小平が「一部の人間が先に富裕になる」という政策を考案したときから、それは、国家の富国強兵、つまり物質、経済、軍事などハード・パワーのみに集約した戦略であった。 経済発展こそ、すべてを超えた国家的目標であったし、国民も富や財産が、すべての目標や倫理道徳を代替するものと信じてしまった。