ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

53第一章 中国「偽進歩」の構造■中国知識人も高く評価した日本人の教養と資質 二〇一一年三月十一日の東日本大震災は、実に中国の事故と対照的な様相を呈した。 史上最大、一〇〇〇年に一度とまでいわれる規模の大地震だったが、日本政府と民間人の適切な対応は、世界の人々を驚かせた。「反日」的な中国のマスコミも、日本人の対応には感服したものだ。中国新華社の記者が震災の現場から発した記事には、このように書かれていた。「すさまじい震災後の混乱にもかかわらず、人々の秩序はきわめて良好であった。信号が停電で機能しなくなっても、警察が車を誘導する必要もなく、車は整然と交通ルールを守って、互いに譲りあっていた。災害は人々の心を撃沈させず、彼らはくじけずに精一杯がんばっていた。彼らは顔見知りの人とでも知らない人とでも互いに挨拶を交わした。気をつけてねー!と」「日本では、空前の災難のさなかでも、依然として整然と列に並んで物を買うし、食品を受けとったりした。店でも機会に乗じて物価を引き上げる悪徳商人は一人もいなかった。もちろん民衆も物を買いあさることをしなかった。しかし、それまで地震などなかった、はるかな中国大陸の深?など大都市では、民衆たちが食塩を争って買う風潮が澎ほう湃はいとして