ブックタイトル進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

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概要

進化できない中国人――経済は発展しても国民性は「道徳砂漠」

4よって見える姿も変わってくるだろう。 この本の中で私は小さな「発見」をした。世界の先進国や日本、韓国と比較して、中国人は経済的、物質的には発展していても、国民性、モラルはむしろ後退してきた、ということだ。 今回私はこれを、「物ぶつ進しん人じん退たい」という新しい造語で自分なりに表現した。日本、韓国や欧米の文明は、物質と人間が同時に進化する「物ぶつ進しん人じん進しん」と表現できる。それとは逆に、中国は「物進人退」だ。物質面はいくら進化しても、人間性は進化どころか、退化しているといえる。 経済的発展や進化は、必ずしも人間性の進化とイコールではない。自らをこのモデルとして呈示してくれたのが、現在の中国社会ではないか。 世界の人類文明史は立証してきた。文化的な生物として存在するために、人間は物質、経済面のみを進化させてきただけではない。それに加えた人間性、知性、教養、資質の進化向上こそが、文化的な生物として生きていくための必須課題である、ということを。 この意味で、現代中国の発展については、物欲、物質的進化はあっても、人間の進化はもはや停滞してしまったと指摘せざるをえない。