ブックタイトル帝国の逆襲――金とドル 最後の闘い

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概要

帝国の逆襲――金とドル 最後の闘い

263 金きんの売り崩し金きんとドルの「最後の闘い」が起きている。帝国の逆襲の重要な場面である。アメリカ政府は米ドルの信用を守るためだったら何でもする。どんなインチキでもやる。それが5章で説明する「金きんのネイキッド・ショート」(裸の空カラ売り)である。米ドルの不ふ.ぐ戴たい天てん(共に天を戴いただかない)の敵である金を目の敵かたきにして、ジャブジャブに刷って世界中に垂れ流しているドルを守るために「金きん殺ごろし」の策に出ている。金の商品先フユーチヤー・マーケツト物市場で激しく売り崩す。この6月の丸1カ月、ゴールドマン・サックスとシティバンクの別働隊(ノンバンクの子会社)であるヘッジファンドたちに金を暴落させた。1オンス(約31グラム)1400ドル台から1200ドルまで、200ドル急落させた。日本の国内金であれば、P25の図のとおり、1グラム4600円台から4000円まで600円も値下がりした。1キロの延べ板ならば460万円が400万円まで落ちたということだ。しかし1グラム4000円で下げ止まった。このあとも「金殺し」の仕掛け売りが何度か続くだろう。しかし金きんも負けてはいない。黄金の意地をかけて歴史的反撃に出る。焦点は金や商品(コモディティ。貴金属類)やエ