ブックタイトル帝国の逆襲――金とドル 最後の闘い

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概要

帝国の逆襲――金とドル 最後の闘い

30ネルギー市場(石油、天然ガス)よりも、株式よりも、国債(債券)の動きに移った。国家の信用そのものである国債の利払いができるかどうか( 国デ フオールト債の償還不能)の問題に移ったのだ。4 新興国いじめ帝国の逆襲は新興国( Bブ リツクスRICSが中心)を計画的にいじめて、いじめ抜いて、資金を流出させることにある。インドとブラジルと南アフリカ、そしてトルコ、インドネシアという準新興大国で通貨下落が起きた。株価の下落も引き起こされた。中国も厳しい目に遭あっている。資金の国外流出が起きて苦しそうである。中国で6月に〝中国版のシャドー・バンキング.(暴利をむさぼるノンバンクたちの存在)が騒がれた。しかし高度成長経済の国には、暴力団金融(街まち金きん)や高利の住宅ローン(年率20%ぐらい)というのは当然に起きることである。欧米社会も日本も、この暴力金融(ローン・シャーク)の段階を経てきた。中国特有ということはない。中国は強いので、アメリカは中国と公然とケンカはできない。中国政府が「保有している米国債を仕方なく売らざるを得ない」と、アメリカに対して言い出すと、アメリカは震