ブックタイトル帝国の逆襲――金とドル 最後の闘い

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概要

帝国の逆襲――金とドル 最後の闘い

1章 「帝国の逆襲戦略」で喰いものにされる日本37を押さえ込み、鎮圧して封じ込める努力をする。それでも無理だったら、アメリカからすればヨーロッパは外国であり、自分たちの危機のはけ口であり、弾たま除よけだから、先にヨーロッパが崩れるほうがいいに決まっている。6 米不動産価格の吊り上げP35のグラフにあるとおり、アメリカの不動産価格(住宅市場)は、この1年で急激に好景気になっている。そのように見せかけている。S&Pケース・シラーの住宅価格指数(インデックス)は、2008年のリーマン・ショックのあと激しく崩れた。そして米住宅価格は2009年で下げ止まったことになっている。このP35のケース・シラー住宅価格指数に表われているとおり、2000年を100として、〝住宅バブル.がピークを迎えた2006年7月に206にまで上がった。このあと2008年9月の〝リーマン・ショック.で激しい銀行・証券の倒産=合併危機が起きて、急落を始めた。2009年4月には139で下げ止まった(ことにしてある)。2012年の3月には134まで下がった。ダラダラと横這い状態が続いた。だが、ここから「帝国の逆襲」が起きて、住宅価格を計画的に押し上げている。それで現在、ケース・シ