STORY
神戸で被災した経験を持つ小野寺徹平は、応援教師として東北の小学校へ赴任。2年後、神戸に戻った小野寺は震災を語り継ぐNPO法人で活動する。
住宅、五輪、ボランティア、産業誘致……被災地「復興」の掛け声の下、課題を抱えたまま2021年を迎えた。
真の復興とは。そして未来へ伝え残すべきことは何か。
小野寺は、ひとつの結論にたどり着く。それは──

神戸で被災した経験を持つ小野寺徹平は、応援教師として東北の小学校へ赴任。2年後、神戸に戻った小野寺は震災を語り継ぐNPO法人で活動する。
住宅、五輪、ボランティア、産業誘致……被災地「復興」の掛け声の下、課題を抱えたまま2021年を迎えた。
真の復興とは。そして未来へ伝え残すべきことは何か。
小野寺は、ひとつの結論にたどり着く。それは──
第1弾
希望を探せ。未来をみつけろ。
“阪神・淡路”を体験した応援教師が「3.11」の地で子どもたちと向き合った。
第2弾
悲しみ、苦しみを越え人は明日に生きる。
進まない復興。それでも「まいど先生」と子どもたちは奮闘を続ける。
著者コメント
これほど未来に向けて書いた
作品はない
「阪神・淡路」を経験したからこそ、震災を書かなければならないという思いが、ずっと胸に渦巻いていた。そして「3.11」が起きた。〝震災三部作〟最初の短編を、その年に書いた。
大きな災害は必ずまた起きる。残念ながら人間は学習しないから、経験を活かせない。
だが、過ぎたことは取り返せない。だから未来に向けて描かねばと思った。
我々は何を語り継ぐべきなのか。
創造的復興のあり方を考えるきっかけとなれば嬉しい。
プロフィール
真山 仁(まやまじん)
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。ドラマや映画に映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』『当確師』『標的』『オペレーションZ』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』など話題作を発表し続けている。