「東日本」から10年 「阪神・淡路」から26年 著者入魂の物語

神戸と東北――二つの被災地をつなぐ 震災三部作 完結編

それでも、陽は昇る 真山仁 Jin Mayama

STORY

神戸で被災した経験を持つ小野寺徹平は、応援教師として東北の小学校へ赴任。2年後、神戸に戻った小野寺は震災を語り継ぐNPO法人で活動する。

住宅、五輪、ボランティア、産業誘致……被災地「復興」の掛け声の下、課題を抱えたまま2021年を迎えた。

真の復興とは。そして未来へ伝え残すべきことは何か。

小野寺は、ひとつの結論にたどり着く。それは──

書店員さんから届いた絶賛の声!

  • なんて大切なことを伝えてくれているのだろうと感銘を受けながら、ラストのページを何度も読みました。震災から10年、タイトルに願いが込められています。
    (うさぎや 矢板店 山田恵理子さん)
  • 圧倒的感動の完結編です。
    (大垣書店 豊中緑丘店 井上哲也さん)
  • 小説として震災に触れることへの強いメッセージを感じずにはいられません。
    (未来屋書店 大日店 石坂華月さん)
  • 実際に震災を体験した人のみがわかる、目をそらしたくなる現実や苦悩のすべてを伝えなければ意味はない。この作品がそう伝えてくれたことで、震災の日からずっと胸の奥にあった何かがスッと落ちたような気がします。
    (岩瀬書店 富久山店 吉田彩乃さん)
  • 今、被災地で起きている問題そして現状を伝えるという熱意があふれていました。
    (ジュンク堂書店 郡山店 郡司めぐみさん)
  • 震災後の人々にふりかかる傷、苦痛に一番必要なものが何かをこの小説は語り伝えてくれた。
    (ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理さん)

震災三部作

第1弾

そして、星の輝く夜がくる

希望を探せ。未来をみつけろ。
“阪神・淡路”を体験した応援教師が「3.11」の地で子どもたちと向き合った。

第2弾

海は見えるか

悲しみ、苦しみを越え人は明日に生きる。
進まない復興。それでも「まいど先生」と子どもたちは奮闘を続ける。

著者コメント

これほど未来に向けて書いた
作品はない

「阪神・淡路」を経験したからこそ、震災を書かなければならないという思いが、ずっと胸に渦巻いていた。そして「3.11」が起きた。〝震災三部作〟最初の短編を、その年に書いた。

大きな災害は必ずまた起きる。残念ながら人間は学習しないから、経験を活かせない。
だが、過ぎたことは取り返せない。だから未来に向けて描かねばと思った。
我々は何を語り継ぐべきなのか。
創造的復興のあり方を考えるきっかけとなれば嬉しい。

プロフィール

真山 仁(まやまじん)

1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。ドラマや映画に映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』『当確師』『標的』『オペレーションZ』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』など話題作を発表し続けている。

最新刊 完結編

それでも、陽は昇る

真山 仁

■長編小説
■四六判
■本体1500円+税
978-4-396-63604-3

第1弾

そして、星の輝く夜がくる

■長編小説
■祥伝社文庫
■本体680円+税
978-4-396-34698-0

第2弾

海は見えるか

■長編小説
■祥伝社文庫
■本体640円+税
978-4-396-34699-7

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