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ジャンル・タイトル・著者名
祥伝社文庫
Rのつく月には気をつけよう
著者名:石持浅海

2011-03-20 根岸 弘之さん 東京都
まず思ったことはこの推理とお酒と肴が入り混じる空間がとてもうらやましいと思いました。これを読むことでその空間に参加してるようで夢中になって作品に入り込むかとができました。
一つ目でこの本がどのような感じなのかがわかり、次の短編から読者自身が、無意識に毎回出てくる謎のある話から推理回答を考えながら読んでしまうようでした。自分は毎回考えて読みましたが、全然当たりませんでした。
これはかってな自分の感想なのですが熊井の名前を男っぽくして最後に実は女でしたみたいな若干ありきたりのトリックですが、それだったら、もっとやられた感がでそうだなあと思いました。

殺人のないいわゆる日常の謎に近い作品で今まで読んだ石持さんのあらゆるジャンルを混ぜた作品というよりも主のテーマを決めた形式的な作品のように思いました。なので新鮮な気持ちで読ませていただきました。
とてもとても面白くハッピーになる本でした。

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