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新書
日本の鯨食文化
著者名:小松正之

2011-09-11 山野さん 大阪府
著者の小松さんは水産庁に籍を置かれ捕鯨交渉を行ってこられた経験と日本各地の捕鯨拠点を回り見てきたことを歴史文化と合わせて紹介がされていた。
縄文時代に始まった捕鯨が捕獲方法や加工・保存方法を改革されて江戸時代には大衆が食べれるまでになったことが、改革された人の功績と次の人の功績が繋がるように書かれていたところが鯨食文化の進化が解り良かった。
また、第2次世界大戦後の食料不足対策にマルハの中部幾次郎とマッカーサーの南氷洋捕鯨許可を取ってきたところは、脳裏にマッカーサーが交渉した風景と戦後の食卓にあがる鯨の風景が浮かび、映画になれば見たいと思った。
 永らく培った文化である鯨食のノウハウを残していくために我が家でも早速「さらし鯨」と「赤身の刺身」を食した、子供は「おいしくない」と言ったが翌週は「鯨ベーコン」を食べさせた、こちらは「おいしい」と公表でした。

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