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ジャンル・タイトル・著者名
祥伝社文庫
訪問者
著者名:恩田 陸

2012-05-09 まつおかあきらさん 東京都
恩田陸の仕掛けた謎めいた空気は十分に堪能でき満足。
早く読み終えるのはもったいなくて、章ごとに何度か読み返しつつ味わいながら読了。閉じた世界での会話劇による心理戦。これぞ恩田ワールドの真骨頂。

事件をもって、事件を隠す。何だか「悪の教典」みたいだ。
いささか強引で無理もあり、分かりやすさに欠くのでストンと落ちないけど、小野寺の推理という形で、一応の解が示されてるので他の作品に見られがちな破綻は感じない。
老人の遺体は唐突だったし、羽澤の旦那を無縁仏として葬るのは大変だと思うけど。

訪問者の意味するところは、なるほど。
井上や長田を嵌めるためにしては迂遠だと思ったけど、「注文の多い料理店」って訳だね。


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