2012-05-20 山之内勉さん 鹿児島県 西郷隆盛。明治維新の「顔」ともいうべき人物の、まさにその「顔」が、政府の陰謀の産物だった。『西郷の貌』は平時ならば荒唐無稽な代物として一蹴されていただろう。しかし、まさに今は乱世である。東日本大震災、福島第一原発事故、世界恐慌の予感、どれをとっても、その報道には「大本営発表」の臭いが付きまとう。「議事録未作成」など、加治氏の作品の愛読者には驚くに当たらない陰謀のイロハである。時代が混迷の度合いを深めるのは不幸なことだが、そのため加治氏の作品がますます輝きを増すのは喜ばしいことだ。私は加治氏の次回作が待ちきれない。
|  |
|