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日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?
著者名:齋藤 孝

2012-06-07 canshakeさん 埼玉県
昭和35年生まれの一人として注目しています。内容は至極ごもっともだと頷くことばかりです。しかし、本書は、日本人がいかに官僚統治によって虐げられても、暴動も起こさない民族であることを肯定していると取られかねない、情けない内容となっています。まさに最もフェアで公正であるべき官僚(裁判官・検察官を当然含む!)や議員、大学教授、大企業経営者等々が、今、最も狡猾で日本全体を牛耳っている存在であることについて、その原因と対策を全く語っていないのは、とても残念です。日本国民が世界から尊敬されても、政治行政が停滞しているのは、最も尊敬されるべき存在が、最も国民から信頼されない存在に陥っているからではないか?どうして、いつまでもそうなのか?教育の問題なのなら、ゆとりをなくせば解決するのか?どうすればいいのか?法学部から教育学者を専攻した先生ならではの視点で、ぜひ、そのあたりを解明してほしいと思う次第です。

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