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日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?
著者名:齋藤 孝

2012-06-26 ゲージさん 海外
酒が弱く胃が弱く精神的にも弱い劣等民族が最後にたどり着いた地、日本。米国でユダヤ人やインド人と日々対峙していると、空気を読み、争わず、目立たない事が、我が祖先の生きる術であったらしいとの仮説に、どれもこれも恥ずかしいほど合点がいく。一方で「みんな一緒」という無言の圧力が特攻隊の逃げ道を妨げ、大災害の危機から本能的に退避する力を萎えさせ、異論を唱える少数の声を大衆メディアが抹殺してきたという恥ずべき歴史がまた繰り返されているとも思う。日本という概念が龍馬以降の最近発明された人工的なものとは、坂藤一利氏の弁。その本質は古典よりむしろ異文化の咀嚼にもあることなどを考えると、苫米地英人の「日本人を捨てよ」にも一理あるように思う。どれほど英語をしゃべっても、そう簡単に拭えるものでもないらしいのが劣等民族の性だから?ちなみに、この結び方も、とても日本人だとも思う。

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