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日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?
著者名:齋藤 孝

2012-07-15 Dennis Tanakaさん 神奈川県
とてもおもしろく、共感できる本であった。実際仕事で、30年間海外に住んだり、外国との間で幅広く仕事をしてきて、実感として日本人の押しの弱さを痛感していたし、これからの日本の進むべき方向を考えていたので、とても的を得た考えであると思った。また、これからの教育に対する考え方、負荷をかけることの重要性も賛成である。弱い人間には、やらせきる指導者が必要。鍛えることにより、人間は成長する。放任主義や自由を与えて個性を伸ばすなど理想論である。昔『自由と規律』という本を読んだが、西洋では、自由は簡単には手に入らない。競争から勝ち取るものである。また、かなりきびしい規律があっての自由である。日本の風土とのギャップは大きい。日本に合っているのは、チームで助け合う精神と、勤勉に努力すること。そして人徳を持ったリーダーを育てること。そのリーダーが厳しさをもって、一般の弱い人たちを引っ張ることにより、次のリーダーを育てていく。そんなシステムだと思う。

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