2012-08-16 とかるやさん 神奈川県 読み終えて溜飲が下がる思いがした。本邦の企業経営者が「守り」しかできないのは事実だ。部下に具体的な指示をだせない、価値を共有できるボトムアップをひたすら待つ、ただ年貢をとりたてるだけの代官のような経営者が多いからだ。著者は、円高にくじける経営者、会社の結束のもととなる無形資産の価値を認めない経営者、コストカットしかできない経営者を例に、このことを的確に指摘している。ただ、内需が低迷して消費が伸びないマクロの問題を経営に直接結び付けるのは少し無理があるのではないか。たしかにいくつかの主張は直観的にはうなずける。しかし、客観的な理論の裏付けが不足して、少し感情に走ったような印象を受けた。私は新書を、世間の論客の意見書として読んでいるが、さらに冷静で多面的な考察が必要だったような気がする。
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