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 | 新書 ガリマール新評伝シリーズ 三島由紀夫 著者名:ジェニフェール・ルシュール/鈴木雅生 | 
 | 2012-12-08 逢坂正心さん 長野県 明解、簡潔な表現でコンパクトにまとめられており三島体験初心者にもお勧めの一冊です。「ペルソナ」(猪瀬直樹著)もよい本でしたが、市ヶ谷での自決の理由をしっかり描いた点でこの本は評価されるでしょう。著者がフランス人なのが悔しい。三島の死は日本にとって禁忌だったためか?。読後、恐ろしいことに気がつきました。当時、文学的に三島から非難されていた石原慎太郎氏は三島の政治的表明には同調し彼の死を悼んでいた。三島の評伝を書いた猪瀬氏は東京都副知事になった。この二人の間には三島がいる。だから、石原氏は知事を辞職し、11月新党立ち上げを画策した。なぜなら三島は11月25日に自決したから。三島の国家観、天皇観が復古されるかもしれない。
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