2012-12-17 石井さん 奈良県 小生は、これまで大手医薬品メーカーの開発部門で長く従事し、定年後、地元奈良にあります和漢薬の中小企業に勤務している薬剤師です。著者の渡辺先生には、この前の「日中漢方薬シンポジウム」で初めてお目にかかりました。本を読ませて頂いて、漢方薬の危機的状況が良く分かりました。私は、長年合成医薬品の開発に長年関わりまして、正直、漢方薬については、重要視していませんでした。この本を読んで、少しは、考えが変わりました。しかし、漢方薬は合成医薬品のように切れ味が良くなく、効いたという実感が得られないのも事実です。西洋薬の評価系はダブルブラインド試験で評価されますが、漢方薬はそれでは評価できないとのことですが、漢方薬は本当に効果があり、有用性が有ることを、データ、新たな評価系で示す努力をする必要があると思いました。 また、行政の理解を得るのと、法制化が必要とも思います。これから課題が多々ありますが、渡辺先生のご検討をお祈りします。
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