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 | 新書 ガリマール新評伝シリーズ 三島由紀夫 著者名:ジェニフェール・ルシュール/鈴木雅生 | 
 | 2013-01-30 清水由美さん 群馬県 著者、訳者ともに客観的かつ公平な視点で、三島由紀夫の人物像を著しており、文章も的確で知的、表現にも品性が感じられます。所々に作品と作家の思想などをオーバーラップさせ、未だ読んでいない作品に対しても興味をそそられました。
市ヶ谷の総監部での映像をTVで見た当時の私は中学生で「なぜ?」という疑問だけが残ったものです。その後、作品の中に作家の死の謎を解くヒントがあるのではないかと思い「憂国」など数作品を読んでみましたが、不可解なままでした。この評伝を読んで、三島由紀夫という作家の生き様、そして何故あの日「武士としての死」を望んだのかが、少しだけ理解できたように思います。
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