2013-02-21 上島 俊幸さん 新潟県 「竜頭蛇尾」という言葉がこの本を読んでの率直な感想である。漢字の成り立ちや「手が果たす役割」を述べている箇所は大いに説得力があるし、共感できる。但し、それを「横書きが日本人を壊す」「縦に書け!」という結論にすぐさま直結させるのは、いささか強引である。根拠(=論拠)が弱く、書家の「我田引水」という印象は払拭出来ない。ちなみに、私は、ワープロ歴20年・パソコン歴15年の「横書き派」であるが、筆者が本書で指摘しているようなマイナス体験は一度もない。むしろ「横書き」の恩恵を享受しているといっても良い。特に数字やアルファベットが混在した文章を書く場合に、このことを痛感する。筆者が本書で述べていることが該当するのは、毛筆で手書きをする場合に限られる。そういうチャンスが日常生活の中で消えつつある昨今、あえて縦書きにこだわる必要性がどこにあるというのか?
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