2013-04-30 あぶさん 熊本県 木暮荘になりたい。
そうして住人達を蛇のように丸呑みしたいと思った。
同時に私は木暮荘には住めない人間だと感じた。
彼らの繋ぐ歪な温かさが何度もこの本を開かせるように、
木暮荘から出ていけなくなると思った。
キャラクターの抱く衝動も苛立ちも欲望も寂しさも全部が魅力的で、
それを上手く受け入れる、パズルのピースがはまるような相対関係も素敵だった。
この本は生きている。
キャラクターも今日、明日と、私のようにそれぞれどこかで間違いなく生きている。
「待て」と言われた犬のように続きを乞いたくなる物語だった。
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