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都電跡を歩く
著者名:小川裕夫

2013-06-05 applezenmaiさん 東京都
 東京で走っている路面電車は、都電荒川線のみだ。地下鉄や地上を走っている普通の電車とは異なり、駅は見えるし、乗り降りもスムーズだ。通勤で電車を使うのだが、個人的には地下鉄とは不自然な存在である気がする。なぜならば、地下鉄では外の風景が見えないし、太陽の光を浴びないからだ。地上を走っている電車でも、駅の入り口から電車に乗るまでの距離が長い。これらをふまえると、本書は路面電車の魅力を再発見させてくれる。路面電車を消した東京と、路面電車を残した広島との比較も面白い。ただ、効率を優先した東京とは異なり、来たるべき高齢社会の時代を見越し、ヨーロッパに公共交通の視察に行って路面電車のあり方を考えた。結果として、広島は自然な街づくりが出来ている気がする。時間はかかると思うが、東京にも自然な街になって欲しいと思った一冊だった。

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