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祥伝社文庫
橋廻り同心・平七郎控 風草の道
著者名:藤原緋沙子

2013-10-14 ふみかさん 山梨県
平七郎ファンとして読ませていただいていますが、特に本作品は藤原文学のイメージがより濃く鮮明に心に刻まれました。自分が齢を重ねているせいか人情の機微に触れると切なくも狂おしく、自分がその世界に入り込んでいるような錯覚さえ感じ、読み終えた夜半には何ともいえない充実感に包まれ幸せな気分で眠りにつきました。定評のある情景描写には常に胸躍りますが、おこうがおすみの店を訪ねた下りの京縮緬でしつらえた袋は実際に触れてみたいと思い、また縮緬細工を趣味としている者の立場では、心労を重ねたおすみの店が心こめた一点物を商う店だったことは本当に嬉しく思います。

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