ジャンル・タイトル・著者名
祥伝社文庫
風の市兵衛 春雷抄
著者名:辻堂 魁
2013-11-25 前田 登紀子さん 神奈川県
風の市兵衛の第11弾
市兵衛にあって、武智にないものは、思いを巡らす心ではないでしょうか。人への気持ち・自然への眼差しなどが武智には、欠如していたのではないでしょうか。最後の決闘に、そういった心を桜の花弁に託したのでは。顔についた花弁を鬱陶しそうにする武智と桜を愛でる市兵衛の違いが剣さばきに現れたのでしょう。人の尊厳を無視する者は、いつかは、自分自身を殺す者だと痛切に思いました。やはり、武智は傲慢だったのです。