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新版 歯から始まる怖い病気
著者名:波多野尚樹

2013-12-18 歯学生さん 宮城県
歯は上下全て揃ってこそ1つの臓器として機能するものであり、この本は、2〜3本歯を失っても気に留めないような、歯を軽視しがちな現代の日本人への警鐘となり得るだろう。著者は超高齢社会となった日本人がこれからいかに豊かな人生を歩めるかは、歯をいかに守るかにかかっているといい、10分間の空磨きの効果と重要性を強く主張している。歯が存在する口腔は全身の入口であり、後回しになりがちな口腔ケアこそ全身を守る最大のケアになりうるということがわかった。また、著者自身が行っている最先端のインプラント治療は、その後の患者の人生を大きく好転させるものであり、まさに歯が、口腔が、人を救うという無限の可能性を秘めていることに気づかされるものだった。

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