2014-10-12 山本高尾さん 埼玉県 辺りの様子、時候の表現は圧巻。まるでその場にいるかのような気持ちになるほどに動きのある、描写は魅力的。そして、なによりも口数少ない秋谷にも魅了されます。武士魂が静かに憤りをあらわにした場面は鳥肌が立ちました。
個人的には源吉の素直さ、優しさにとても心が救われるような心地になりました。「おれは世の中なには覚えていなくちゃなんねえことは、そんなに多くはねえような気がするんよ」「おとうやおかあ、お春のことは当たり前じゃけんど、他には郁太郎のことかなあ」「友達のことは覚えちょかんといけん。忘れんから友達ちゃ」という源吉の台詞には考えさせられました。生きて行くなかで、様々な物事に翻弄され、やれ恨みや憎しみ、過去から逃れられない等々…。覚えていても仕方ない事なのかもしれないと思いました。
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