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リベラルじゃダメですか?
著者名:香山リカ

2014-11-26 とおるさん 長野県
「リベラル」聞いたことあるけど意識したことはない。そんな言葉でしたが、新聞の書評を読んでいくにしたがい、自分もリベラルかもしれないなと感じました。
香山リカという人物は「テレビでコメントを述べている人」程度の知識でしかなく、こだわりがあったわけでもありません。反戦・平和・人権・環境、すべて自分や家族、友人が幸せに生きるために必要な要素だと普通に考えていました。しかし、その言動は「リベラル」そのものだったことに気づかされました。
新自由主義やネトウヨなど、さまざまな対局を通して、リベラル主義者の実態をあぶりだそうとしていますが、やはり最終章のとおり、しょせん日本人はリベラルの枠の中で生きており、安穏としている内に一部の人間によって煽動され、生活が破壊されていくのではないかと感じました。戦争のできる国には格差と排他性がはびこるという新聞の記事のような世界を誰も望んでいないと思います。
まさに右傾化の果ての実態を知らない人の妄想が、今の状況を生み出しているのではないでしょうか。
まさに、主義・主張ではなく、共感を求めることが大切だと実感しました。

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