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ジャンル・タイトル・著者名
文芸書(文庫を除く)
蜩ノ記
著者名:葉室 麟

2015-01-05 杉本考男さん 富山県
この物語には、主従関係・親子関係・夫婦関係・友人関係などいくつもの人間関係が描かれていると思う。特に、戸田秋谷が庄三郎との会話の中で「主君が疑いを抱いておられるのなら、家臣は、その疑いが解けるのを待つほかない」と言った言葉から、人とはどんなに真を貫いても疑いをもつものなのだろうか、と感じた。ただ、これは武士の世界観のように思う。現代社会では、やはり自分の身の潔白は晴らすべきと考える。この本の内容だけでは、戸田秋谷の人となりがすべて分からないので、最後は秋谷の切腹が本当に良かったかどうかは様々な意見があって当然だと思う。

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