2015-02-22 舞夢さん 東京都 まだ幼い頃、飼っていたメダカの水槽を替えようとした時、誤ってメダカをシンクに流してしまったことがあった。私が、守ってあげなくてはならなかったのに、私の手で、その責任を、水とともに流してしまった。ちいさなメダカはぴちゃぴちゃと僅かに飛び跳ね、暗い、穴の底へ消えてしまった。
この経験は、私にとって、私の心と体を作る、何億個のピースとなって、今も存在している。消えることのない、消してはならないものだ。
木暮荘に住む光子のことを私は自分と重ねた。自分が守ってあげなければ、あっけなく消えてしまう命。それを持ってしまった光子。それと私。
光子も私も、まだそれを持つには早かったのかもしれない。光子だって、母親に頼っていた。だけど、いつか、持ちたい。自分の命を捧げてもいいと思える存在を、光を、見つけてみたい。そんな風に思わせてくれたのが、他でもなくこの「木暮荘物語」だった。
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