2015-10-25 たけぞうさん 富山県 心が洗われた。題名は青い鳥を連想させる。
幸せを求め、さまよい、もがき苦しむ敏也。
最後に見つけた幸せは、心の眼が開かなければきっと見えなかっただろう。
人は変われるかもしれない、そんな希望を感じさせてもらった。
大崎梢さんの作品は、ポップで優しい雰囲気が好きなのだが、この作品は
負の感情が入れてある。これまでとは雰囲気が違う。
それでも負の感情によるわだかまりが、ぽろっととれていくあたりに
著者の人のよさがにじむ。深い温かみを感じるのである。
西尾木敏也が、ひときわ古びてみずぼらしいアパートの前に立つ。
中にいた女性こそ、亡くなった兄が一族に内密にしていた人である。
娘との二人暮らし。西尾木グループから飛び出していた兄の忘れ形見。
そして元締めである父の唯一の孫でもある。
なぜ見つけたのか。なぜ会いにいったのか。
敏也の計画が徐々に明かされていく。
読みごたえのある作品だった。
空色の小鳥が幸せを運んでくれたと思う。
|  |
|