2015-11-09 愛国者さん 長野県 『日米開戦 陸軍の勝算―「秋丸機関」の最終報告書』を読ませて頂きました。
私は歴史に深い関心があり、特に大東亜戦争に深い関心を寄せてまいりましたが、大東亜戦争突入の際の事情は巷間言われているように、破れかぶれで何の勝算の無いまま戦争に突入してしまったのか。そして日本に本当に勝機が全く無かったのが長年疑問に思ってまいりました。本書はこの問題に関して一つの明快な答えを与えてくれました。長年の私の疑問を一気に解いてくれるような衝撃的な本でした。
日本人の上記に対する理解が進まない原因のひとつに日本陸軍悪玉説と日本海軍善玉説の固定観念が大きく影響してきました。あらゆるメディアが山本五十六はじめとする海軍を美化し、東条英機を代表とする陸軍に対して誤解を与えてまいりました。どうしても226事件はじめとした陸軍の政治への介入や、インパール作戦などの印象が悪いせいか無批判にその風説を受け入れてきたことを恥じ入ります。
大東亜戦争に関しては首尾一貫日本陸軍のほうが戦略面での優越性があったように思います。本書で詳細に書かれた秋丸機関の活躍は日本人として胸がすく思いでした。非常に歴史的に価値の高い素晴らしい価値のある本であると思います。ぜひ研究を進めて頂き続編をお書き頂ければと思っております。素晴らしい本を読むことが出来感謝します。
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