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インバウンドの衝撃
著者名:牧野知弘

2015-11-29 阪本さん 大阪府
 近年の増加する外国人観光客について、増加の経緯、その対応、そして目指すべき在り方を体系的に示した本です。
 統計調査等から小泉政権時代から増加する「訪日外国人観光客」の動向を紐解いていきます。書中では、著者の不動産関連の経験や、関連する政府の指針の紹介等で、インバウンドという言葉に具体性が見えてきました。そして読み終えると、彼らが求めるのは「寿司」「芸者」といったステレオタイプの日本ではなく、もう一歩踏み込む段階に達していて、そこをどう汲み取るかが日本の現状の課題なのだと感じました。
 人口減少が叫ばれる日本で、彼らをいかなる「おもてなし」で取り込み、よりよい日本にしていくことができるのかを示した本だと思います。とりあえず、なぜ昨今ビジネスホテルが満室なのかがわかって、スッキリした次第です。

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