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本当は怖い「糖質制限」
著者名:岡本 卓

2016-02-24 片岡 良さん 茨城県
「血糖値が高い」と言われた4年前。某先生の書籍で糖質制限を始めた自分。体重はみるみると落ち、糖質制限ダイエットの効果を目の当たりにして疑う余地はなかった。しかし、ここ最近、心疾患との関係が取りざたされたことで今回の書籍にたどり着いた。そもそも糖質制限と減量の相関関係が一時的であることも分かったが、肥満も過度な糖質制限も、そのいずれも体には良くないと、至極当然の答えではあるが、その導きが整然と書かれていて合点がいった。
現在、糖質は摂りすぎない程度に摂取しているが、この「ほどほど」がいいのだと、書籍を読んで感じているところである。一時的な糖質制限は確かに血糖値を下げ、体重を落とすには効果的ではあるが、長期で続けた場合のリスクを負うことがあると警鐘を鳴らしている。糖質制限こそ血糖値コントロールの唯一の方法だと疑わないまま生活しているのは、おそらく私だけではないだろう。読後、命拾いをした感じがある。

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