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人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか
著者名:高城 剛

2016-04-14 Adamさん 京都府
この本は、日本とスペイン、二か国の観光立国としてのレベルの違いにスポットを当てた第1部、サン・セバスチャンの料理産業についてより具体的に述べた第2部、そして最後にもう一度観光立国として日本がとるべき道について簡単にまとめるというように、全体的に読みやすく整理されていたように思う。自分も、日本の観光立国としての最も大きな課題は、海外との(語学を含めた広い意味での)コミュニケーション力不足にあると思う。それに比べ、サン・セバスチャンはとてもPRがうまく、特にスペイン他地域に比べ雨が多いという気候面でのハンデを、「この気候だからこそ新鮮な食材が手に入り、美味しい料理を提供できる」といように強みに変えていた点は大きく感心させられた。

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