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 | 文芸書(文庫を除く) パレートの誤算 著者名:柚月裕子 | 
 | 2017-05-17 kiyobooさん 埼玉県 市役所の社会福祉課が舞台で生活保護関連というテーマでは社会派的な話かと思って最初はページが進まなかったが、さすがは柚月さん、楽しませてもらった。ケースワーカーの同僚が焼死したことから後任の聡美と同僚の小野寺は自然と事件に巻き込まれていく。柚月さんの佐方シリーズを読み終わって手に取ったので安定感というか市の職員の捜査で大丈夫かなという感はあったが、グイグイ牽き付ける筆力に圧倒されながらも先に先にとページを繰る。無鉄砲さや推理にハラハラし、応援しながら読んでいた。いつかこの仕事をしてよかった、と思える時がくる」と言った山川は受給者を「クライアント」と呼び自立を促し支えていた。生活保護といっても若い受給者が多いし、不正まがいの受給もある現状も考えさせられた。ミステリーと社会派要素のある骨太の作品だった。
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