2017-06-09 鈴木 創さん 愛媛県 書評というより、感想文です:
葉子と希美の出会い,武蔵野での出来事から,先を推測するわくわく感.一転して筑豊の黒い日常と吐気を催す鬼気迫る緊張感.そして老人ホームでの静かな中に,何か大きな展開の予感.構成と文章のキレは唸らせる.ストーリーの非凡さと,幾重にも寄せ来るどんでん返しのタイミングに脱帽.一語たりとも無駄のない作品.多様な展開にも関わらず焦点がぼけない.長編でも弛みがなく,かつ緊張感ばかりでもない.読後,脳みそに違う世界感が生まれた.清張プラスアルファ。
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