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憲法が危ない!
著者名:鈴木邦男

2017-06-28 角田尚子さん 東京都
著者が指摘する危うさのポイントは一つだけ。「自由」のない国なんて、意味ないだろう?と言うことだ。自分たちが「改憲運動」をしてこれたのも、「自由」があるからだ。しかし、いまの改憲は愛国心や家族の規範、道徳を憲法で規定しようとしている。
著者は言う。
いまの憲法は戦争しないと言う目的のために作られた。「世界から核兵器をなくす、戦争をなくす、そのために私たちは捨て石になる」ぐらいの覚悟で、新しい時代の憲法で宣言しようではないかと。昔に戻りたいだけの改正に何の意味があるのかと。
さすが、右翼。日本国民としての覚悟と矜持がある。そして、それは憲法で、法律で、ちょっとした文言の言葉で涵養されるようなものではないのだ。
人生をかけて問うてきた人の覚悟と矜持が、法律の文言一つで国民全員に身につくのであれば、それはあまりにも人を馬鹿にした話であるよね。


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