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 | 小説(文庫を除く) 死はすぐそこの影の中 著者名:宇佐美まこと | 
 | 2017-11-26 鈴木 創さん 愛媛県 また、やってくれました!最初は「蜜蜂と遠雷」へのオマージュか?と思わせておいて、じわじわと宇佐美ワールドへ引きずり込んでいく。どんでん返しに次ぐどんでん返し。「入らずの森」、「愚者の毒」に続いて、この作品で完全に中毒になってしまった。個性的題材、ストーリー展開の醍醐味、ワーディングの妙。社会と心理の闇を、まさに多重、多次元で表現する凄さ!かつ、読みやすいリズム。地元に住む者としては、早明浦ダムの渇水時に現れる庁舎、肱川の周辺、古い庄屋屋敷、などの実存風景に、登場人物や伊予弁が重なり、とてもリアルな映像を作ってしまう。読後も、頭の中に、その映像が去来する。感嘆の吐息やまず。
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