2018-03-06 板谷武史さん 大阪府 本書は、従来の日本史時代区分を書き換え得る画期的な考えが記されたものである。従来の日本史は、誰が日本を支配していたかを軸に鎌倉、室町、安土桃山、江戸等に区分されていたが、本書においては、人ではなく物、具体的には「土地の再配分」の為の「内戦」をキーにした区分が提示されている点、その「内戦」も全て、大きく同じ場所の3つの「関ヶ原の戦い」が契機となったことで、この勝者がその後の方向性を示したことが述べられており、歴史を理解するに非常に明快な論理で語られていること。ここにこの本の魅力がある。
|  |
|